PAGE TOP

PINE TREE TRANSLATION

Diary

 

The White Lotus (spoiler alert ; ))2025.02.08

シーズン2を今日見終わって結局ハマっている。今日なんてカフェの仕事が雪でなくなったのをいいことに最後の2話一気に見てしまった。

引っ張られすぎることなく、こんなん見てるからドラマチックライフになるんや、と斜に構えることなく(とはいえそう言うことはあると思う)楽しめるようになったのがうれしい。

シーズン2の6話目でのポーシャとジャックの会話。
「その日その日を生きるだけや、明日が来るかなんか分からんしな」と言うジャックに対して「何もかも最悪やもんね(こんな世の中で何があるか分からんし、的な。引用すると The world is a fucked-up place. Literally everything is falling apart.)」と言うポーシャ。それにジャックは「は?」となる。その辺で殺し合いまくってた中世なんかに比べたら最高の世界やないか、と。

“What I’m saying is, right, we’re fucking lucky. You know what I mean? I’m living in the best time in history of the world, on the best fucking planet. If you can’t be satisfied living now, here, you never gonna be satisfied.”

「今ここで満足できないんやったら、一生満足なんかできへんで」
(少し前にポーシャは人生の目標を Be sastisfied(満足する)ことと言っている)
ほんまにそれな、と私は思ったわけですが。(ジャックの英語はクセになるが聞き取りが難しい)

結局のところジャックの生き方が全て肯定されるような描かれ方ではなかったと思うけど、ターニャの「冒険や刺激ばっかり求めてたらあかんで」と言う言葉と共に、ポーシャの心に残ったんじゃないかと思う。

もう一つは7話目のダフネのこのセリフ:

“You don’t have to know everything to love someone.”

お互いに疑心暗鬼になりすぎてしまっているハーパーとイーサン。ハーパーはイーサンが自分の不在時に娼婦と何かあったのではと疑いまくり、イーサンはハーパーがキャメロン(ダフネの夫、イーサンの学生時代の友人)と何かあったのではと疑いまくり。「本当のこと」が分からない(何があったのか全部知らないと不安)なイーサンに対して、ダフネが言った言葉でした。人が何を考えて何をしてるかなんて本当に知ることはできない、ずっと一緒にいる人でも全てはわからない。誰かを愛するのに全てを知る必要なんてない。

イーサンとハーパー(特にハーパー)から見て、ダフネとキャメロンは「ニュースもろくに見ない、享楽的でうわべはラブラブな仮面夫婦」なのですが、この言葉に集約されている気がします。この夫婦の在り方が良い、と言うわけではないけど(でもこの「何か不貞やら不満やらありそうなのにとっても満たされてるふうな夫婦」がハーパーは羨ましかったところもあったんじゃないかな)、「人生の被害者に自分がならないために」とするダフネのこの信条(?)は賢いなと思うのでした。不安にさせられるようなことや、悲劇のヒロインになってもおかしくないことがあっても、フッと軽く立ち回る彼女は、ちょっとかっこいいとさえ思います。

ターニャとポーシャのグレッグ陰謀論は思い込みが過ぎるだけ(そう思うからそう見える)では、と踏んだけどそれは外れた。厳密に言えば真相は闇なので、わからないけど。ターニャも蝶々夫人に共鳴しすぎるあまりそうなってしまった気もするし(元々何事もドラマティックにしがち)。

現実やニュースをガン見しまくって悲観的になるポーシャ、ハーパー&イーサンと、ニュースなんて操作されたもの、今を楽しまなくっちゃ、と楽観的なジャック、ダフネ&キャメロンの対比も面白かったです。

他の登場人物たちのストーリーも言いたいことはたくさんあるけど、結果全員が得たいものを得たのかもしれないな、ちゃんちゃん、って感じで、よくできてるなー!と思わざるを得ない。

シーズン3が2/17から配信開始とのこと。私の無料視聴期間が2/25まで。何が何でも見るぞ〜、と意気込んでいます。