PAGE TOP

PINE TREE TRANSLATION

Diary

 

One of the future possibilities2018.11.25

私が今滞在するSpringfieldは、数年前までメインストリートにはストリップクラブが並ぶ荒んだ街だったらしい。隣町Eugeneからは「あぶないから川向こうには行くな」と言われるぐらいのイメージがあったとか。今はそんなの俄かには信じがたいんだけど、確かに来るたびにお店が増えてたり、Eugeneとの行き来などハード面でも毎回新しいところがあるのです。

そして、私がお世話になっているNancieとMarkの家も買った当初(5年ほど前)は廃墟だったそう。私が初めて来た時にはもう快適に滞在できるぐらい改装されてたけど、彼らを紹介してくれたいこさんはその状態も見ていて、話には聞いていました。今も離れなど改装は続いていて、その「過程」を日々見ていると「進み続けること」の大変さと大切さを身を以て感じます。ただ単に物理的に改装する以外にも、一緒に進める人との人間関係も大波小波乗り越えてきたのも聞いて、感嘆のため息しか出ない。

町としても、個人としても、同じですねえ。わたしはわりと「やる前にあきらめる」性質があってだめだあ、と思ったりするけど、いま周りにいる素晴らしいひとたちを見ると「ああ、やりたいことで、できそうなことをやってきたのか」と、思わせてもらえるし、そっちサイドで思っていきたいな…

Naniceとしては、今後このSpringfieldに外から人を呼びたいらしくて、わたしもここはとても好きだから、ぜひ力になりたいなと思うのです。街として再生してきた点も、見たいという人がいたら連れて来たい。で、わたしの「しごと」になればもっとよい。
具体的に言えば、周りの人で単に旅行でも、作家さんの滞在制作でも、街として視察に来たい人でも(可能なら地元の大和高田と姉妹都市にしたいけど)したい人がいたら紹介・アテンドしたいな、というところ。

まあ、土壌や文化が違うので、街の再生としてそのまま真似をしてもだめだと思うし、芸術としても、互いにどれだけ受け入れられるのかなというところは謎。わたし個人の趣味もあるけど、こちらで受け入れられている作品はより何か「主張のあるもの」なきがする。あとはなんとなく「土産物屋で売ってそう」な感というか(失礼)…もちろん全てがそうではないし(マーケットでも気になる作品はあった)、わたしもあまり探そうとしてないのですが。やっぱり個人的な趣味かな、日本でもこういうの好きな人もいるよな〜と思うし。

どういう形でできるかわからないけど、繋がるものは繋がるし、繋がらないものは繋がらないと思うので、いままでどおり、できそうなことから進めてみましょうねえ。

IMG_5378