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PINE TREE TRANSLATION

Diary

 

About Romantic & Sexual Orientation2020.06.02

Asexualityについて、どれぐらいの認知度があるのでしょうか。

わたしもどこで初めて見かけたんだか忘れたけど、まだ知って1年ぐらいかと思います。最近、心理学の本棚で「見えない性的指向 アセクシュアリティのすべて(原題 The Invisible Orientation – An Introduction to Asexuality)」という本を見かけました。これがまたかなり細かく性的・恋愛指向についてまとめられていて、最初にasexualityについて知ったときは「うーん、近い気もするけど?」ぐらいだったのが「あー、わたしはかなり asexual spectrum上にのってるじゃないの」と感じずにいられませんでした。

・他人に性的魅力を感じるかと恋愛感情を持つかというのは別
・性的興奮と性欲と性的に惹かれることは別
という説明が一番腑に落ちたかな。

まあでも、実に様々な指向があるもので、相手の性別はもちろん、「グレイエリア」や「デミ(感情的な繋がり・相手のことをよく知ってからならあり得る)」なども含めると、これはもう千差万別では?と思う。アセクシュアルな人は人口の約1%ということ。でもわざわざ言わないだけで、スペクトラム上に含まれる人は割といるような気もするんだけど、そんなことないのかな。

前に「The Half of It」の感想で LGBTQという区別はもはや不要なのでは、と言いました。割と昔から人の性的指向を聞いても、なんというか、「あんこがめっちゃ好き、お肉は生理的に無理」と言われたぐらいの受け止め方だった気がするのです。もちろん、その人が傷ついてきた可能性を考えたり、そのことを話すのは勇気がいっただろうなと思ったりはしましたが。

まだ道の途中ですが、わたしは「アセクシュアル」で「デミヘテロロマンティック」だというのが今の実感です。ラベルが細けえな、と思うところもあるけど「わたしはこうなんで!」と分かりやすいのは「やってみないとわからない」とか「シャイなだけ」「怖がりなだけ」とか「良さ」を押し付けられないようにするにはいいかな。『異性が好きだ、と自認する人に「同性愛の可能性」をこんなに推すことはないのと同じ』という説明にちょっと救われたり。ということで、感情的に繋がれる人はいたらいいなと思ってますのよ。これは、アセクシュアルの人じゃないとダメ、なんじゃなくて、惹かれてくれる人がいて、わたしも仲良くなりたいときに、どう伝えたらいいかがちょっと分かってよかったわという話。

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ああついに念願のオキーフさんのキャロットケーキ。ベストオブかもという勢い!

こんなことをつらつら考えていますが、翻訳がまあまあ忙しいぞ。ありがたいね。